越川 博元(こしかわ ひろもと)

越川 博元

准教授||京都大・院・工

専門分野
環境工学、環境微生物工学
研究課題(長期)
水環境の微生物学的安全性、廃棄物からの資源回収
研究課題(短期)
環境水中に存在する抗生物質と薬剤耐性細菌の挙動,有機性廃物などからのリンの回収

研究テーマ:水環境における微生物学的安全性および有用資源の回収

河川水中の医薬品の存在が指摘されていますが、私たちの研究グループでは特に抗生物質に着目し、抗生物質と抗生物質耐性細菌について分析をしてきました。その結果、河川水中の抗生物質濃度は極めて低い一方で、高濃度の抗生物質に対して耐性をもつ細菌の存在を明らかにしました。また、河川中にはDNAそのもの(溶存態DNA)が存在し、その溶存態DNAの起源として下水処理場が占める割合が大きいこと、また、溶存態DNAは河川中の微生物の性質に影響を与えることを明らかにしてきました。そこで、水環境における微生物学的安全性確保の視点から下水処理場を遺伝情報の発信源と捉え、下水処理場での処理のあり方について研究を推進しています。
リンは食料生産などのバイオマス生産に欠かせませんが、日本は全てのリンを輸入に頼っています。しかし、リンは世界的に枯渇が懸念され、近い将来、輸入が困難になることが予想されています。極めて重要な資源であるリンを回収し有効利用する技術を確立することは、我が国にとって急務といえることから、有機性廃棄物からのリンの回収について研究を進めています。ほかにもヒト細胞を用いたバイオアッセイなど、水環境の安全性についても検討しています。

河川で見いだされる抗生物質耐性細菌。水環境での微生物学的安全性の点で注意が必要。

河川で見いだされる抗生物質耐性細菌。水環境での微生物学的安全性の点で注意が必要。

河川水や下水処理放流水を採水、実験室に持ち帰り、LC/MSなどを用いて分析する。

河川水や下水処理放流水を採水、実験室に持ち帰り、LC/MSなどを用いて分析する。

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