内田 欣吾(うちだ きんご)

内田 欣吾

教授|博士(工学)|九州大・院・総合理工

専門分野
有機機能材料化学
研究課題(長期)
有機フォトクロミック化合物の合成と機能化
研究課題(短期)
光応答機能薄膜、光応答性結晶材料、光分子スイッチ、光応答性超分子システム

研究テーマ:光応答性機能材料の開発

私たちは光を当てると光の異なる異性体を交互に生成するフォトクロミック化合物と呼ばれる一群の化合物を合成し、これらの機能材料への展開について研究してきました。最近、これらの化合物のうちで、そのコーティング膜に紫外光を照射すると表面がミクロンサイズの針状結晶で覆われ、可視光を照射すると元の平滑な面に戻る誘導体を見出しました。この表面は、最初は単なる疎水表面ですが、表面が針状結晶で覆われると、ちょうど蓮の葉の表面のように水滴が玉になってころがる超撥水性を示すことを見出しました(ロータス効果)。更に、バラの花びらのように超撥水性を示すにもかかわらず水滴の落ちないペタル効果を示す表面も作成しました。現在は、この研究を中心に光応答性液晶やゲルなどの超分子システムの研究を行っています。当研究室では、これまでの研究経過を踏まえ、これらのフォトクロミック化合物を光メモリに応用する研究や光スイッチなどのナノデバイスヘ応用するといった観点からの研究も行っています。「有機光機能材料」というキーワードのもとで龍谷大学の内外の他研究室とも積極的な交流を持ち、研究の展開を図るとともに学生の視野の拡大ができればと思います。

図1.光により可逆的に表面形状が変化する。aは、紫外光を当てる前の平滑な表面。紫外光を照射するとbのように直径1ミクロン、長さ十数ミクロンの毛で覆われるが、可視光をあてると元のaのような平滑面に戻る。

図1.光により可逆的に表面形状が変化する。aは、紫外光を当てる前の平滑な表面。紫外光を照射するとbのように直径1ミクロン、長さ十数ミクロンの毛で覆われるが、可視光をあてると元のaのような平滑面に戻る。

図2.aは、紫外光を照射前の表面に落とした水滴。bは、紫外光を照射した表面に落とした水滴。蓮の葉と同様に水が玉になって転がる。

図2.aは、紫外光を照射前の表面に落とした水滴。bは、紫外光を照射した表面に落とした水滴。蓮の葉と同様に水が玉になって転がる。

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