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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

学外実習先:滋賀県庁地元・滋賀の「安全を創る」仕事を体験。目標と課題がクリアに。

「自己応募で単位認定」が選択と意欲を後押し

滋賀県で生まれ育った私は、地元の自然、とくに琵琶湖をはじめとする水環境を守りたいとの思いから水質システム工学を専攻し、排水の再生について研究しています。そのため、R-Gapで自主的に調査研究に取り組める「プロジェクトリサーチ」は魅力的でした。しかし、将来は自然環境や水質保全の最前線で活躍できる公務員をめざしていることから、少しでもリアルな職場環境や業務内容を知りたかったので、滋賀県庁でのインターンシップに参加することを決めました。滋賀県庁でのインターンシップは自分で見つけ応募しました。自己応募でもプログラム内容が認められると「理工インターンシップ」として単位が認定されることも選択の理由となり、高いモチベーションで取り組める後押しになりました。

多岐にわたる業務を体験。「地図に残る仕事」に感動

滋賀県庁のインターンシップでは、県内の河川やダムなどの管理、道路計画・維持補修、自然環境整備など幅広い業務を担う土木交通部 湖東土木事務所の配属になりました。各現場や施設を1〜2日間単位で回り、それぞれの業務の視察を踏まえて実習に取り組みました。まず、私の研究領域に関連する水質保全業務については、宇曽川ダムと東北部浄化センターを見学。水質調査の方法や結果などの説明はスムーズに理解でき、日頃の学びの成果とそれが社会で活かせることを実感しました。別日には、県道や国道の維持管理などをおこなう現場を視察。その際、自動車や歩行者の安全確保のためのポストコーンを自分の手で設置しました。道路の新設や整備は「地図に残る仕事」でもあるので、その一端を担えたことが大変嬉しかったです。

自分の目標や課題がはっきりと見えてくる

インターンシップを終えて、自然環境保全と都市機能整備は、災害や事故を防ぐ安全対策に結びついていることを実感しました。職員の方の説明によると、滋賀県は地面より川底が高い天井川の数が全国最多で、氾濫すると県民だけでなく、自然や、周辺を走る道路や鉄道にも被害が及ぶといいます。私は、なんとなく滋賀は災害が少ない県だなと思っていました。実際は土木交通部が日々調査し、河川の護岸工事やダムの水位調整、土砂・落石の防護柵の設置などをおこなうことで、都市の安全はもちろん、自然や県民の命も守られているのだと知りました。これを学んだことで、地元貢献への思いがさらに強くなり、公務員試験の勉強にも一段と力を入れています。一方、反省点としては、研究領域以外の土木業務について、事前に学習しておけば理解をもっと深められたはずです。また、どの部門も県民の方と接する機会が多く、円滑に対話される職員の方の姿を見て、コミュニケーション能力をもっと高めなければと感じました。R-Gapでの「理工インターンシップ」は将来の目標が定まり、今後の課題も発見できる大変有意義な期間です。早く社会を知りたい、卒業後に進む道をみつけたいと考えている後輩にはぜひ参加をおすすめしたいです。


プロフィール 森野 暉康

森野 暉康

先端理工学部 環境生態工学課程

滋賀・県立米原高等学校出身

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