- 教員氏名
- 道元 徹心(みちもと てっしん) 教授
- 学位
- 文学修士
- 学歴
- 龍谷大・院
- 専門分野
- 仏教学、日本仏教
- 研究課題(長期)
- 日本における仏教思想の展開
- 研究課題(短期)
- 比叡山と拠点とした浄土教、日本天台の教学研究
龍谷大学の建学の精神にもとづく全学部必修科目「仏教の思想」を担当しています。仏教は、およそ2500年前にインドで釈尊によって開かれた教えです。インドをはじめチベット・中国・東南アジアや朝鮮半島そして日本へと伝播した仏教は、縁起の思想などの一貫性を持ちつつ、それぞれの風土と溶け合い、歴史事情や民族性を反映して多様に広がりました。
日本では聖徳太子によって仏教が本格的に導入され、奈良時代から平安時代、鎌倉時代へと移る中で思想的に大きく展開してきました。平安期から鎌倉期にかけての日本仏教の思想展開が私の研究テーマであり、中でも比叡山を中心とした浄土教や天台教学に焦点を絞っています。
研究対象となるものは仏教文献で、中世の古写本が新たに見つからないか探すこともあります。龍谷大学の大宮図書館は貴重な仏教文献が数多くあることで知られており、仏教の研究には大変恵まれた環境といえます。また最近では経典や仏教論書などの大変多くの仏教文献がデジタル化されており、仏教研究にもパソコン使用が欠かせません。私はここ数年、データベース解析を使った独自の手法で複数の仏教典籍の比較検討をしています。今後も、既存の仏教文献をはじめ大学の内外に新出の仏教文献を求めて研究を進めたいと考えております。