
村川 秀樹准教授
[専門分野]
応用数学、数値解析学
このプロジェクト演習では、ピンポン玉を投じていくつかの障害物に反発させ、ゴールであるカップに入れるという「ピンポンチャレンジ」に取り組んでいます。学生は、ピンポンチャレンジで百発百中をめざします。身近にあるものをつかって楽しく学びながら、理工学の全分野の基礎となる物体の運動に関する知識を身につけられます。本演習の特徴は、自分自身の手を動かして数理解析やプログラミング、工作、実験、プレゼンテーションといった一連の流れを経験することで、力学・数理・情報の諸分野を総合的に理解できる点です。それらの知識を活用し、物体運動の予測と制御を行うことで、専門知識の有用性も体感できるでしょう。この演習を通じて、数理や情報、科学の重要さ、おもしろさを体験的に学んでいただきたいです。また、物事を多様な角度から俯瞰してとらえる視点と、科学的に思考する姿勢も養ってほしいと考えています。
鏡山 虹介さん
理工学部 数理情報学科 2021年卒業
理工学研究科 数理情報学専攻 修士課程 1年生(兵庫県立西宮北高等学校 出身)
もともと興味のあった教育の分野に数理情報学の知識を活かしたいと考え、教育工学を専攻テーマにしました。研究活動のなかで私が開発したのは、オンライン授業で質問予約ができるチャットボット(chatbot)のシステムです。これは、授業をサポートしてくれるTAを選択して質問できる、人工知能を活用した自動会話プログラムです。さらに今後は、数学のグラフ理論や情報学のアルゴリズムの知識も役立てて、コンセプトマップというツールを用いて数学の概念を表現する演習支援システムの開発にも取り組みたいです。