
片岡 章俊 教授
[専門分野]
音声・音響信号処理
みなさんは情報化社会に生きています。情報と一口に言ってもその領域は幅広く、流行りの機械学習などのAIに関するものから、生活を支えるATMや通信システムなどの情報通信に関わるもの、さらにYouTubeやTikTokに代表されるメディア関連の情報までさまざまです。15回の講義のうち、メディア(画像、音、言語)、機械学習、プログラムなど12項目のなかからジャンルが異なる2つを選び、それぞれのテーマを7.5時間ずつ演習を行います。今、みなさんはスマホなどの情報機器を使う立場のユーザーでしかありません。しかし、将来はそれらを設計・開発する立場になる可能性もあるでしょう。そのとき中身についての知識がまったくないと困ります。そうならないためにも、幅広い技術を学んでおく必要があるのです。自分が何に向いているのかをあれこれ考えるのは後まわしです。イメージ先行や食わず嫌いをなくし、まずは視野を広げてトライしてみましょう。
田中 美優さん
理工学部 情報メディア学科 4年生(滋賀県立草津東高等学校 出身)
仮想空間内での人間の心理状態に興味があり、先端技術と人間の関係を心理学の観点から研究している野村研究室を選びました。卒業論文では「VR空間における共食効果の分析」をテーマに取り上げ、VR空間と現実空間で食事をしたときの心理状態を比較・研究しています。研究方法が確立されていない分野であるため、疑問点を解消すべく学外の方とコンタクトを取るなど、研究を通じて行動力が培われていると感じます。発展途上である「VR」に研究という側面から関与し、VR文化の形成に貢献できればと考えています。