- 教員氏名
- 大西 俊弘(おおにし としひろ) 教授
- 学位
- 修士(学校教育学)
- 学歴
- 兵庫教育大・院・学校教育
- 専門分野
- 数学教育、科学教育、情報教育、教育工学、教育課程、形の科学
- 研究課題(長期)
- 数学教育を中心とした今後の科学教育のあり方
中等教育における教育課程全般のあり方 - 研究課題(短期)
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- 数学教育におけるテクノロジー利用
- 統計リテラシーの育成
- 高校の教育課程・学習指導要領に関する研究
数学嫌いを無くし、数学の有用性を多くの人に理解してもらうには、高等学校段階での教育が非常に重要である。欧米では、数学のイメージを具体化するため、中等教育段階の数学の授業でコンピュータ等のテクノロジーを利用することが日常化している。また、開発途上国やアジア諸国でも、同様の試みが熱心になされているが、日本での取り組みははなはだ低調である。数学科において主体的で深い学びを行うツールとしてテクノロジー利用は非常に有効であるので、次の2段階に分けて研究を進めている。
第1段階:数学学習用ソフトGeoGebraの普及に努め、日本の実情に適した教材の開発
第2段階:GeoGebra等の利用を前提としたカリキュラムの具体案を作成
2018年に高等学校の学習指導要領が改訂され、2022年から学年進行で実施される。今回の改訂では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)での取り組みを発展させる形で、共通教科に「理数」が新設されたのが大きな特徴である。高等学校のカリキュラム研究は、特定教科に焦点をあてたものがほとんどであり、教科横断的な研究や高等学校の実情に精通した研究は非常に少ない現状がある。また、数学科・理科・情報科といった理数系の教科間においてすら連携がとりにくく、研究が進んでいない状況がある。それらの課題を克服すべく、高等学校の理数系カリキュラムについて研究を進めている。