- 教員氏名
- 小寺 康博(こでら やすひろ)准教授
- 学位
- 博士(工学)
- 学歴
- 龍谷大学大学院理工学研究科 博士課程
- 専門分野
- 無機材料化学
- 研究課題(長期)
- 社会課題(エネルギーや資源問題)の改善に寄与できる材料の開発
- 研究課題(短期)
- 平衡状態から離れた構造を有する機能性材料開発
様々な社会課題の改善・解決には、新しい特性を有する材料の開発が不可欠です。例えば、クリーン発電として有用視されている核融合発電を実現するには様々な新規材料の開発が不可欠です。
当研究室では、平衡状態から離れた構造を有する新規機能性無機材料を研究しています。従来からある材料でも、一般的ではない微細構造へ変化させることで今までに得ることのできなかった新しい機能が発現します。
〇酸化物系セラミックスの高密度化・ナノ構造化による光学デバイスへの応用
本来は透明で光を透過させることができる材料でも、一般的な製法で作成すると光を透過させることができません。これは微細構造(空孔や粒径など)が光を散乱するためです。そこで、本研究室では理想とする特性を発現しうる微細構造を設計し、それを実現可能な原料状態や製法を選択することで、従来法では得ることのできなかったレベルの透光性を酸化物に発現させることができました。現在は、光透過性に合わせて、光吸収・発光および波長変換機能を付与すべく研究を進めています。目標とする用途は、高エネルギーレーザーや赤外波長レーザー用媒質です。いずれも、核融合発電の実現には重要なキーコンポーネントです。