- 教員氏名
- 片岡 章俊(かたおか あきとし) 教授
- 学位
- 博士(工学)
- 学歴
- 同志社大・院・工
- 専門分野
- 音声・音響信号処理
- 研究課題(長期)
- 人間の知覚能力の探求とその実現
- 研究課題(短期)
- 音環境の理解と再生
当研究室では、聞きたい音だけを選択的に収音し、その音を聞きたい人だけに届けることを目指して音に関する研究を進めています。
人間は騒がしい人ごみの中でも、会話をしている相手の話を聞きとることができます。これはカクテルパーティ効果と言って人間が持っている素晴らしい能力の一つです。聞きたい音だけを収音するため、複数のマイクロホンを用いての選択的な収音の研究を行っています。
一方、スピーカで音を再生すると全方向に広がります。特定の方向だけ、特定のエリアのみに音(音声)を届けることができれば便利なことが実現できます(図−左参照)。例えば、美術館や博物館で展示物を見ながら、その作品の説明を聞きたいことがあります。もし、作品の前に立っている人だけに解説の音声を届けることができれば、周りの雰囲気を乱さず快適に鑑賞することができます。
目的の方向だけに音を届けるため、複数のスピーカを用いてスピーカアレーを組み、それぞれのスピーカから出す音の制御方法を研究しています( 図−右参照)。
人間の音に関する知覚能力は非常に優れているので、それらの知覚能力を研究することはすぐれた技術の発展にも繋がります。そのため、当研究室では、このような音に関する人間の能力を探求し、人間の能力を超える新たな技術の創出を目指しています。