- 教員氏名
- Hernandez Gatian, Jose Andres(ヘルナンデス ホセ)助教
- 学位
- 博士(工学)
- 学歴
- 大阪大学基礎工学研究科後期博士課程修了
- 専門分野
- 材料加工・処理と触媒・化学プロセス
- 研究課題(長期)
- 触媒および産業用途のためのナノ材料の設計と改質の研究
- 研究課題(短期)
- ソフトテンプレート法を用いたナノ材料(金属、ポリマー、ゼオライト)の生成
ナノ材料は、表面積 (Sext)、触媒性能、電気伝導率 (σ) など、多くの特徴的な性質を備えています。ナノ材料の合成には、主にトップダウン法とボトムアップ法という 2 つのアプローチがあります。現在では、ボトムアップのソフトテンプレート方法でナノ材料を制御された合成研究しています。
両親媒性分子を含む三元混合物では、濃度に依存して、液晶や等方性液体などの種々の相が発現し、その分子集合体を可変テンプレートとして利用できます(Fig. 1)。さらに、両親媒性分子集合体テンプレートの内側と外側の溶媒の親水性と疎水性を選択できます。つまり、親水性と疎水性のTDRを調製することが可能です(Fig. 2)。TDR内の合成条件を調整することで、極性と形状の可変性を活かした幅広いナノ材料を得ることができます。
この手法を用いて、ポリマー(ポリスチレン、PEDOT)、金属酸化物、アルミノケイ酸塩についてナノシートを合成することができました。ポリスチレンとアルミノケイ酸塩のナノシートは、それぞれヘテロ原子炭素とゼオライトナノシートを得るさらなる合成経路の前駆体として使用することが可能であることも確かめました。ヘテロ原子カーボンナノ粒子については、ORR 反応試験を行い、反応全体のボルタンメトリーを大幅に改善することができました。 開始電位が減少し、半波電位が改善しました。 さらに、メタン分解の触媒反応を改善するために金属酸化物ナノ粒子を合成し、H2 の収率と触媒の安定性の両方が向上することを確認しました。