- 教員氏名
- 河内 岳大(かわうち たけひろ) 教授
- 学位
- 博士(理学)
- 学歴
- 大阪大・院・基礎工
- 専門分野
- 高分子合成、機能性高分子、分子集積化材料
- 研究課題(長期)
- 一次構造制御を鍵とする高分子機能材料の創製
- 研究課題(短期)
- 精密重合、立体規則性高分子、ネットワークポリマー、耐熱性高分子、ナノ構造化材料
高分子は、ある構成単位(モノマーユニット)が数多く繰り返し連結した構造を有しています。タンパクやDNAに代表される生体分子の多くも高分子であり、化学構造、分子量、分子量分布、立体配置(立体規則性)、末端基などの一次構造が精密に制御されています。この一次構造に基づいて、αへリックスやβ-シート、二重らせんなど二次構造を形成し、さらにそれらが精密に配置された集合構造をとることで代謝や遺伝などの極めて高度な機能を発現します。すなわち、モノマーユニットを望みの位置に配列する一次構造制御は、生命機能発現の鍵といっても過言ではありません。合成高分子であっても、一次構造を制御し、その集積化プロセスまでをコントロールすれば、生体にも匹敵する高度な分子機能を発現する材料が創製できるはずです。このような考えのもと、当研究室では、①一次構造を制御する重合系の開発、②構造制御した高分子の特性評価、③分子を集積化した機能材料の創製 について研究を行っています。