「生態学」では、魚や虫、樹木などを野外で調査し、その情報を活用するための分析手法が重要です。3年生向けのこの科目では、琵琶湖に繰りだして、現場の水や生物を採取することから始まり、「環境DNA分析」や「安定同位体分析」など最先端かつ高度な分析技術を取り入れ、得られた結果を統計学的に解析するところまで行っていきます。ここで学んだ環境分析技術や自然観察眼は、環境と生物の関係を理解するうえで大きな力となります。
自然界の生物たちや都市に住む私たちは、自然のなかや社会のなかを循環する水を利用することによって命をつないでいます。もし、水が汚染されてしまったら、また、十分な水資源が得られなかったら、現在の私たちの生活も成り立ちません。当研究室では、自然・社会環境の基盤(インフラ)となる「水」やそこに生息する「生物」について、その成因を科学的に解析するとともに、水の再生利用技術や水質浄化技術の開発などを通じて、適切な水循環システムの創造に取り組んでいます。