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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

宇治やんたんライナー•やんたんライナーコネクトの利用促進計画ITの知見を活かして茶の町の観光に貢献

Q.テーマを決めたきっかけを教えてください。

古川:R-Gapの期間は3人でプロジェクトリサーチに取り組もうとテーマを探していました。そんな時に岩嶋浩樹先生から瀬田キャンパスへの行き帰りに通る宇治田原町について教えていただいたのがきっかけです。

谷口:お茶といえば京都府宇治市が有名だけど、実は煎茶の発祥地は宇治市の隣町の宇治田原町湯屋谷「やんたん」と呼ばれる地区で、風光明媚な良い町なのに宇治市と比べると全国的な知名度は低いと岩嶋先生は嘆いていらっしゃって・・・。

井上:岩嶋先生から「桜の名所でもあるから、お花見がてら足を運んでみては」と薦めてもらったので、3人で行ってみると、ハート型の猪目窓がかわいい正寿院があったり、お茶を使ったスイーツが美味しいカフェがあったり、私たち若い世代も楽しめるスポットがたくさんあって。知られていないなんて、もったいないなと。それで、宇治田原町の魅力を発信できないかとプロジェクトリサーチのテーマすることにしました。

Q.どのようにプロジェクトを進めていきましたか。

谷口:宇治田原町を取り上げたいことを岩嶋先生に相談すると、先生のご紹介で宇治田原町役場の「まちづくり推進課」の方にお話をうかがうことができました。その席で、宇治田原町は電車がなく、車での観光がメインになるので、JR線の宇治駅と宇治田原町を結ぶ町を巡る「宇治やんたんライナー・やんたんライナーコネクト」という観光バスが期間限定で運行されると聞き、このバスを軸にしたホームページを立ち上げることを企画しました。

井上:今回の企画の目的は宇治田原町の認知度アップと魅力・情報発信。たくさんの人にバスを利用してもらい、町に来ていただくことです。地域活性化自体は理系学部ではなく社会系学部が取り組みそうなテーマですが、理系学部の技術や知識も課題解決に欠かせない要素なので、プロジェクトリサーチのテーマにも適していると考えて。

谷口:それに、特に私たちは知能情報メディア課程の学生なので、メディア戦略に必須のITツールをつくることができるし。

古川:町とバス会社へのプレゼンテーションでも、ITを専門的に学ぶ先端理工学部の学生であることが強みとなって、ホームページの立ち上げを任せてくださることになりました。

Q.プロジェクトのこだわりやポイントを教えてください。

井上:まずおこなったのが、ホームページに掲載するスポットのリサーチです。例えば「正寿院」なら、どのバス停で下車するのか、バス停から徒歩で何分かかるのか、お寺の見どころは何か、実際にバスに乗って、降りて、スポットを探して、体験して・・・まさに足で稼いだという感じです。

谷口:掲載候補に選んだ施設やお店には私たちで連絡して許可をいただき、インタビューと写真撮影をおこないました。私はカメラ担当だったので、いかに魅力的に見せるか考えて写真を撮るようにしましたね。

古川:施設やお店を紹介する文章も学生目線でのポイントを発信したいと、何度も書き直しました。

井上:できあがった画像と文章はホームページに反映。私達らしいデザインはもちろん、宇治田原町の魅力・情報を不特定多数の閲覧者にしっかり伝えるために、見やすさや検索のしやすさなども追求しました。

谷口:実際に観光する時にもホームページを活用してもらおうと、バスの停留所を選択すると目的に応じたスポットを提示したり、宇治田原町のキャラクター「茶ッピー」を利用したチャットポッドを導入したり、精度や機能も高めました。もちろんSNSを活用した最新情報の発信も忘れずに。

古川:バス会社が制作された「やんたんライナー」パンフレットのPDFもホームページで閲覧できるようにして。各停留所にはホームページのQRコードを貼っていただきました。

谷口:知能情報メディア課程の学生として学んだことをフル活用して、機能や工夫を盛り込めたと思います。

Q.大変だったこと、うれしかったことは何ですか。

谷口:スケジュール管理が一番大変だったかな。

古川:確かに。30か所以上のスポットへの掲載許可申請、取材撮影、内容の確認、町役場やバス会社への提案と修正‥‥。本当にタスクが山のようにあって。先方からメールの返信がなかなか返ってこない時は、締切などにも追われていたのでかなり焦りましたね。

井上:R-Gapの期間が迫ってくるし、制作にあてる時間は授業やアルバイトの兼ね合いもあるし。3人で役割分担をしてそれぞれが自分のタスクに集中しつつ、全員でやるべきことは連携して。そんな中、町役場の方が進捗状況を確認してくださって、何かあれば都度協力してくださったことが嬉しかったです。

古川:お店の方たちもホームページへの掲載を喜んでいただけて、私たちを温かく迎えてくださって。「良いものを作らないと!」とモチベーションが上がりましたね。

谷口:宇治田原町の歴史やお茶の種類、淹れ方を「茶師」という専門職の方から学べたことも良くて。今ではすっかり日本茶にハマっています。

Q.プロジェクトを通じて得た力と、今後にどう活かしていきたいか教えてください。

古川:最大の成果は、前年のバス利用者数と比較すると1日あたりのバス利用者数が約1.7倍に増加したことです。今回の取り組みに関係してくださったみなさんが私たちのホームページの効果だと喜んでくださり、大きな達成感を得ることができました。

谷口:自治体と地域の方、企業と関わったことで、インターンシップのような経験を積めたことも大きかったです。学生だからと甘えは許されない。メールには即答する、提出日は厳守するといった社会の厳しさやルールをリアルに学び、実践することができました。

井上:大学の授業でもグループワークがよくおこなわれますが、一つのプロジェクトの実現や成功のためには多くの人が力を合わせていく「チームワーク」が社会でも大切だと実感しました。

古川:卒業後、私は就職しますが、課程で修得したITの知見を活かし、今回のような地域活性化や社会貢献のための情報発信に携わっていきたいです。

谷口:私は大学院に進学予定ですが、今回の社会経験は将来に必ず活きると思っています。

井上:私も大学院で研究に打ち込み、ITの技術を黙々と追求していく仕事に就くことを考えていたのですが、今回、町や地域のために志高く働いている方々と出会ったことで、将来はこういった人たちと協働していきたいと思うようになっています。

Q.これからプロジェクトリサーチに取り組む後輩にメッセージをお願いします。

古川:こんなに素晴らしい経験を積める機会はなかなかありません。大学時代に何か残したい、成長したいという人にぴったりです。

谷口:大学4年間のうち、仲の良い友だちと一緒に楽しく、自由にプロジェクトに打ち込める最後のチャンスかもしれないので、逃さないでほしいです。

井上:私は人前で話すのは苦手と思っていたのですが、そうでもなかったんです。プロジェクトを通じて自分の意外な特性に気づいたり、ここまで学んできたことを試したり、新しい発見も視野の広がりもたくさんあるので、プロジェクトリサーチに取り組むことをおすすめします。

※「宇治やんたんライナー」「やんたんライナーコネクト」
京都京阪バス株式会社と一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)による、宇治市と宇治田原町の観光拠点を繋ぐバス事業。2024年は8 月 24 日(土)~11 月 10 日(日)の土休日、計 28 日間運行。


プロフィール 古川 絢奈

古川 絢奈

先端理工学部 知能情報メディア課程

滋賀・県立米原高等学校出身

プロフィール 井上 想子

井上 想子

先端理工学部 知能情報メディア課程

京都・府立加悦谷高等学校出身(現:宮津天橋高等学校)

プロフィール 谷口 ひとみ

谷口 ひとみ

先端理工学部 知能情報メディア課程

大阪・府立夕陽丘高等学校出身

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