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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

龍大初(学生初)の環境報告書を作成大学への提言のきっかけとなった
意義あるプロジェクトリサーチ

環境を学ぶ学生としてやらなければ

「環境報告書」とは、事業者の環境への考えや取組、活動による環境負荷などを社会に公表するもの。企業や団体、国公立大学は環境報告書の作成・公表が法律で義務づけられています。一方、私立大学は義務化されていません。龍谷大学は環境を学べる学部を有し、2022年に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を発出。環境に対して様々な取組をおこなっていることから「環境報告書」の作成が必要ではと、プロジェクトリサーチのオリエンテーションの際、アドバイザー教員(環境生態工学課程)から提案がありました。私は環境について学ぶ学生として先生の提案に賛同し、2人のメンバーとともにプロジェクトリサーチのテーマに選びました。

自分たちなりの調査・検証項目を構築

環境報告書にはガイドラインやフォーマットはありません。そのため、作成は、公表されている国公立大学と企業の環境報告書をリサーチから開始。データの網羅や理想論だけでは報告書として不十分になるので掲載内容を3人で議論し、学生目線で大学の取組を評価、課題があれば臆することなく提起しようと方針を固めました。そこから、大学の関係部署にデータの開示などに協力いただき、分析した結果、大学全体でのエコ推進や光熱費削減には改善の余地があったものの、兵庫県や和歌山県など5カ所に設置された「龍谷ソーラーパーク」による再生エネルギーのよって、深草キャンパスの全電力を担っていることを知り、学生として誇りを感じました。

学生目線の環境報告書作成の継続を期待

私たちが環境報告書を作成するなか、本学学長にこの取組が報告されたようで、完成後は対話の機会に恵まれました。学長は龍大初、学生初の環境報告書を評価してくださるとともに提言も受け止めていただき、作成の意義や環境領域を学ぶ学生としての使命を果たすことができたと実感しました。
プロジェクトリサーチを通じて、環境だけでなく、様々な課題解決には、一方的な批判や指摘ばかりではなく、評価点も示し、相互に良い方向へ進んでいくことが重要だと感じました。また、環境課題の解決には地道な取組と経過・成果の継続的な調査が欠かせません。私たちの初の試みがきっかけとなり、龍谷大学としての環境報告書の作成はもちろん、学生目線での課題提起となる環境報告書の作成をプロジェクトリサーチで後輩たちが継続して取り組んでくれると嬉しいです。


プロフィール 柳 佑季

柳 佑季

先端理工学部 環境生態工学課程

大阪・常翔学園高等学校出身

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