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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

小中学生向けオンラインプログラミング教室の運営、指導プロジェクトリサーチで「起業」目標は学生ベンチャーのロールモデル

プログラミングを学ぶ子どものために起業を決断

大学入学後から小中学生対象のプログラミング教室で講師のアルバイトをしていましたが、教室が閉鎖されることになり、学びの場を失う生徒たちを何とかしたいと思うようになりました。以前から将来的には自分の教室を持ち、ゆくゆくは教育分野に携わりたいたいとの思いも抱いていたので、オンラインプログラミング教室の起業を決意しました。アルバイト先に伝えたところ、生徒の継続指導の許可をいただくことができました。
プロジェクトリサーチとして挑戦したのは、R-Gap期間と重なっていたこともありますが、私にとって教室開校が未知の挑戦であり、プロジェクトリサーチの目的である主体的な活動にマッチしていると考えたからです。加えて、課程で学ぶプログラミングの知見を教室での指導にも活かせることから挑戦することを決めました。

大学や友人の支援も受け、教室は順調

最初に取り組んだのは、教室のコンセプトとカリキュラムの策定です。オンライン授業でも指導が行き届くよう内容を熟考。復習に役立つ授業動画の共有、時間外の質問受付など手厚いサポートと、生徒の目標になる「ジュニア・プログラミング検定」の合格対策も盛り込みました。その後、ホームページやチラシを制作し、以前のアルバイト先のプログラミング教室の生徒と保護者の方にLINEでお知らせ。体験授業や保護者説明会を開催したところ、7人が入校してくださいました。「竹内さんが指導を継続してくれてよかった」、「先端理工学部で専門的に学ぶ学生が指導してくれるから内容も安心できる」と、生徒や保護者の方から喜んでもらえたことが何よりうれしかったです。
開校から授業は順調で手応えを掴んだことから、さらに多くの子どもたちと保護者にプログラミングの面白さと、今必要とされる論理的思考力や問題解決能力の修得に役立つことを知ってもらうために大学と友人の協力のもと、瀬田キャンパスでワークショップを開催。30人近くの参加があり、教室のPRもできました。

挑戦によって成長。経営者としても歩んでいく

アルバイト先の閉鎖という思いがけない出来事でしたが、起業に挑戦したことで大きく成長できたと感じています。法律上、税制上の手続きには苦労しましたが、弁護士や税理士の方に相談しながら専門外の知識を学べたことも大きな財産となりました。
起業と教室の実現については、学部や先生からも評価いただき、プロジェクトリサーチの評価報告会・表彰式で、「学部長賞」を受賞しました。今後は卒業研究と大学院進学と並行しながら、経営者として教室を充実させていくことが目標です。先端理工学部は学生ベンチャーの創出を促進しているので、ロールモデルになることもめざしていきます。


プロフィール 田中 瑞貴

竹内 槙作

先端理工学部 知能情報メディア課程

滋賀・県立玉川高等学校出身

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