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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

将来進む道が拓けた 水中ロボットとの運命の出会い

専攻と興味関心がマッチした研究分野を発見

2年次におこなわれた課程の研究室紹介で「これを究めたい」という分野を見つけました。坂上憲光教授(機械工学・ロボティクス課程)の水中ロボットの研究開発です。私は釣りが趣味で、海洋生物や海洋環境にも関心があるので、専攻するロボティクスとモノづくりに合致していることから、ぜひ先生のもとで学びたいと思いました。R-Gapではプロジェクトリサーチに取り組むつもりだったので、研究室配属や卒業研究への第一段階にもなることから、水中ロボットを作ってみようと決意。坂上先生にアドバイザーを依頼し、一緒に活動することになった友人6人と「琵琶湖の環境を調査するための水中ロボット」の製作を開始しました。

琵琶湖の波や強風にも負けない水中ロボットが完成

まず取り掛かったのはロボットの電子回路に必要なプリント基板の設計です。次にロボットを動かすための心臓部、操作用のコントローラー、ウェブカメラなどのプログラミングを進めていきました。ロボットの機体は、市販の防水容器やモーターなどを活用して製作。制御回路やカメラなどの機器を出来上がった機体に搭載し、坂上研究室に設置されている水槽でデモンストレーションを繰り返しました。苦労した点は、ロボットを操作・制御したり、映像をパソコンに送信したりするための通信のプログラミングです。坂上先生が過去に開発されたロボットのコード、自分たちで調べたコードを元に何度も書き直しました。そうして琵琶湖での実地に挑んだところ、自然の波や風の影響を受けてもスムーズに動作し、潜水にも成功。湖面走行や水中映像を撮影・送信することもできました。

この経験を機に進路変更。卒業後は大学院へ。

短い期間でしたが、水中ロボットをほぼゼロから作り上げ、問題なく動作・操作できたことは私たちにとって大きな成果であり、プロジェクトリサーチの評価報告会・表彰式で、「学部長」を受賞することもできました。この賞の受賞も水中ロボットが琵琶湖で動いてくれた時も本当に嬉しかったです。上手くいかないこともあり、夏休みのほとんどが「STEAMコモンズと研究室での作業」でしたが、一つのことをやり遂げる力、これまであまり得意ではなかった計画力やチームをまとめる力が身についたと感じています。 今後は坂上研究室で水中ロボットの研究に取り組み、大学院に進学して自分の専門性や強みを究めていく予定です。入学時には、4年間で卒業し、就職することしか考えていなかったので、坂上先生と水中ロボットとの出会い、プロジェクトリサーチへの挑戦によって、将来の進路と可能性が広がり、心から良かったと思っています。


プロフィール 坂元智裕

坂元 智裕

先端理工学部 機械工学・ロボティクス課程

滋賀・私立光泉カトリック高等学校出身

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