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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

落とし物の報告アプリの作成あたたかな善意を活かすオリジナルアプリを単独で開発

大切な物を落とした人の助けになるように

大学入学時から「自分の作品となるモノを作りたい」と考えていました。そこで、プロジェクトリサーチとしてアプリを開発することにしました。コンセプトは「独創的なアプリを1から単独で、0円で作る」です。まず始めに世の中にあるアプリをリサーチ。そこから10以上のアイデアを練り上げ、決めたのは他にはなかった落とし物の報告アプリの開発です。落とし物は探す手段が少なく、貴重品以外は諦めてしまう人が大半。一方、落とし物を見つけても届け出が面倒で放置されてしまうケースも。しかし、落とし物がその人にとってとても大切な物だったらと思うと何とかしてあげたい。届ける善意の心をもっと広げたいという気持ちが湧き上がり、開発に着手しました。

生成AIを活用しながらプログラミング

アプリは、落とし物を見つけた人がスマホで撮影した写真を地図上に簡単に投稿できるものとしました。地図にアップされていると、落とした人はその日の自分の移動経路を辿って探索し、写真によって一目で見つけることができます。利用者が多いiPhoneのiosアプリ開発に適していることと、プライベートでMacを使っていることから、開発環境はApple社のXcode、プログラミング言語はSwiftを選択しましたが、どちらも使うのは初めて。プログラミングの文法をネットや文献で調べ、私なりに書いたコードを生成AIのChatGPT3.5に質問。回答をベースに、書き直していく作業を繰り返しました。起動・メイン・カメラ・投稿と4つの画面の作成が必要で、位置情報の取得や写真の圧縮・反映などのプログラミングには時間を要しましたが、アプリ開発に必要な知見を習得することができました。

「クリエイティビティ」が私の強みだと発見

完成したアプリはプロジェクトリサーチのポスターセッションで披露。学生や一般の方に「使ってみたい」「リリースしてほしい」とかなり好評でした。さらに評価報告会・表彰式では「学部長賞」「ものづくりプロジェクト大賞(産学連携コンソーシアム選)」をいただくこともできました。アプリの独創性はもちろん、操作性、デザイン性などUI/UXにはかなりこだわったので、多くの方の声も賞の受賞も大変うれしく、達成感にも満たされました。また、この取り組みを通じて、私はプランニングやデザインが好きで、将来に向けての強みになると気づきました。これからの進路は検討中ですが、課程での学びも、今回培ったスキルも活かしながらクリエイティブなことに携わっていきたいです。


プロフィール 後藤 桃衣

後藤 桃衣

先端理工学部 知能情報メディア課程

大阪・私立長尾谷高等学校出身

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