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Faculty of Advanced Science and Technology

先端理工学部

体験型デジタルアート制作・展示一般公開で作品と自分たちの
経験を価値あるものに

メンバーで「楽しむこと」をモットーに制作

私たち3人は、夏休みを有意義に過ごすためにプロジェクトリサーチに参加し、課程の学びを活かした3つのデジタルアート作品を制作しました。作品のうち二つは、私が天体観測のサークルに入っていることから、「星空」をテーマに、鑑賞者がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することで、汽車に乗って星が輝く空、宇宙を旅する仮想体験をVR空間の中でできるもの、プロジェクションマッピングでは人の動きを感知するセンサーを利用して星空を散歩するような疑似体験ができるものを制作。もう一つはHoloLens(ホロレンズ)という装置を付けて、空中に文字や絵を描くAR(拡張現実)の作品を作りました。

VR作品は、様々な工程があり、3Dモデルのデザイン、システムや機器が利用者の操作・指令に応じて動作を返す必要があるため、インタラクションのデザイン、3D画像の編集・演出に分かれて作業をおこないました。随時アイデアを交換し、分からないところの勉強を重ねながら「みんなで楽しく進める」ことがこのプロジェクトワークで心がけた点です。

来場者の反応を直に感じた美術館での展示

デジタルアート作品は人に体感してもらうものであり、それによって作品の意義や価値が高まります。私たちもそういったチャンスがあれば、と思っていたところ、アドバイザー教員と龍谷大学のネットワークによって、滋賀県立美術館でVRとプロジェクションマッピングを展示できる機会を得ました。展示期間中は私たちが来館者の方に作品を紹介。体感した皆さんから「実際にそこにいるかのように感じた」「きれいでワクワク・ドキドキ感があった」といった評価をいただき、喜びと達成感を味わうことができました。

貴重な社会経験にもなったプロジェクトリサーチ

デジタルアートの制作・展示で学んだことは、作品の目的やニーズをしっかり捉えて反映することの大切さです。普段の授業での課題における作品制作では、自分やデジタルになじんでいる同世代を軸に考えていましたが、不特定多数の方に体感いただいたことで、小さなお子さんや年配の方、デジタルに触れる機会があまりない方にもデジタルアートを自然に楽しめる視点が求められ、デザイン・システムでの創意工夫が必要だと感じました。また、普段の授業の課題では、提出の時点で多少の問題があっても次回に改善点として持ち越すことができる場合もあります。しかし、一般公開する作品は未完成だったり、期限に遅れたりすることは絶対に許されません。学生だからと甘えることなく、緊張感と責任感を持って制作に挑めたことは貴重な経験であり、社会に出たときに必ず役立つはずです。 プロジェクトリサーチは、自分で自由に思い描いて研究・調査に取り組み、有意義な夏休みを過ごせることはもちろん、私たちのように社会経験を積むチャンスもあります。後輩たちは、この絶好の機会を有効活用しない手はないと思います。


プロフィール 福田 真也

福田 真也

先端理工学部 知能情報メディア課程

岐阜・県立長良高等学校出身

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