近藤 倫生(こんどう みちお)

近藤 倫生

教授|博士(理学)|京都大・院・理

専門分野
理論生態学
研究課題(長期)
食物網の構造と動態に関する研究
研究課題(短期)
食物網構造の複雑性が生態系機能の効率・維持に及ぼす影響に関する研究

研究テーマ:生物複雑性の創出機構、生物多様性の維持機構の理論的解明

地球上には、複雑な相互作用で結ばれた様々な生物種が存在しており、その総数は一億にものぼると推定されている。しかし、現在、過度の狩猟、生息地破壊、外来種問題といった人間活動のために、これまでの地球の歴史にはなかったほどの速度で、生物多様性が失われている。この生物多様性の崩壊が人類の生存にとって大きな脅威になりうることが示唆される一方、その根本的解決の糸口はいまだつかめていない。また、人類の増加や生活様式の変化に伴い、生物資源を持続可能な形で利用することがもとめられている。これらの問題の解決には、生態系における生物群集の振る舞いの理解が不可欠だが、それは容易ではない。なぜなら、生態系は様々な生物がお互いに作用し合う複雑系なので、微妙な構造の変化や環境の違いが大きな差となって現れる可能性が あり、シンプルな系から得られた推論を単純に適用できないからである。私達の研究室では、コンピュータシミュレーションなどを用いた数理的な手法を利用することで、この困難な問題に挑戦している。(1)多様な生物種同士がどのような相互依存の関係にあるのか、(2)生物の多様性が失われると生態系に何が起こりうるのか、といった問題が主なテーマである。特に、現在は、様々な生物種が互いに食べたり食べられたりしている「食物網」の複雑性と種の絶滅の起こりにくさの間にどのような関係が成り立っているかを理論的に解明しようとしている。

図a

図b

共存する種の数が、生息地の生産性と撹乱の強さに依存してどう変化するかを予測した数理モデルの結果。
図は、種数 (a) とそれぞれの種の個体数 (b) の変化

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